福山大学漢方研究会2018 ー明日の治療に役立つ分かり易い漢方ー

2018.08.12

内容

●8月のテーマ「便秘症状に対する漢方薬の使い分け使い分けに」ついて

日時

2018年8月10日

会場

福山大学 宮地茂記念館 9F

担当

福山大学薬学部非常勤講師                小林 宏先生

便秘症状に対する漢方薬の使い分け使い分けについて

大黄剤と人参剤の使い分けについて、特徴、代表処方についてご説明いただいた。

大黄剤・・・食欲(+)・多食、血色良好、硬い便

人参剤・・・食欲(ー)・多食するともたれる、血色不良

〈 大黄剤 〉

 大承気湯、調胃承気湯大黄 + 芒硝(硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウム=塩類下剤)

 麻子仁丸、潤腸湯→高齢者の便秘には当帰、地黄がはいっているものがよい。

〈 人参剤 〉

 四君子湯人参湯の違い→四君子湯=生姜、人参湯=乾姜(冷えがある方に適応)

 四君子湯・・・温めなくてよい

 六君子湯・・・温めなくてよい

 人参湯・・・温める薬

 大建中湯はOP直後つかわれるのは良いが、ずっと使っていると、温めすぎ。

 胃腸の直ぐ上の臓器(心)が温められ過ぎると、血圧が高くなったりする。

  大 黄

  人 参

  当 帰

  地 黄