岡山県糖尿病医療連携シンポジウム

2018.09.04

 糖尿病性腎症の克服を目指して

開催日時:平成30年8月19日(日) 13:00~15:45

岡山県医師会館三木記念ホール

講演1  わが国における糖尿病の現状と課題と展望

講師 植木 浩二郎   国立国際医療研究センター 糖尿病研究センター長/分子糖尿病医学研究部長

J-DOIT3より、病気の進んでいない患者に介入することにより、ガイドラインに沿った標準治療だけでも腎症の重症化を相当抑制することが出来ることが示された。

腎症の重症化を防ぐには、①未診断・未受診のままになっている糖尿病患者を受診させること ②治療開始後も中断しないように指導すること  ③標準治療を徹底させること。が鍵になる。

講演2  糖尿病腎症の重症化予防に何ができるのか

講師 古家 大祐   金沢医科大学 糖尿病・内分泌内科 教授

厳格な血糖管理の必要性を指摘。・連携・尿アルブミン値の増加予防・e-GFR低下速度を抑制

⇒ 糖尿病腎症の重症化予防には必須

新しい血糖降下薬のSGLT2阻害薬は、糖尿病腎症の治療薬としても使用できる可能性がある、と解説された。

講演3  行政からの糖尿病腎症重症化抑制への取り組み

講師  米丸 聡   厚生労働省 保険局国民健康保険課 課長補佐

糖尿病腎症重症化予防お①進捗に向けた動き②取り組みにより見えて来た課題③今後の動きについて 

糖尿病腎症重症化予防取り組む市町村ほど交付金がより多く配分される仕組み「保険者努力支援制度」、行政の取り組み(やり方の助言、支援、資源、評価)について、説明された。

講演4  岡山県における糖尿病の現状と対策

講師 四方 賢一 岡山大学病院新医療研究開発センター教授   

岡山県糖尿病対策専門会議会長 岡山県糖尿病協会 会長

医療機関が連携する「おかやまDMネット」の体制?活動を紹介。

アウトカムの評価、医療連携が進みつつあることを紹介、説明された。