内容
● コンサータ錠の「適正使用のための登録までの流れ」と「コンサータ錠」
日時
平成28年 2月26日
担当
ヤンセンファーマ
コンサータ錠の「適正使用のための登録までの流れ」とコンサータ錠について
・コンサータ錠の薬局間譲渡・譲受は不可。コンサータは登録薬局でしか使えない。
・登録医・登録施設未確認による調剤不可(処方箋受領時に毎回登録医・登録施設の確認必要)。
・調剤責任者登録申請を行い、仮登録後に調剤を行う。→コンサータ錠適正流通管理委員会:コンサータ錠 適正流通管理委員会 事務局委員会のホームページ
・調剤責任者は、1施設で1名の登録。仮登録後にコンサータ錠の購入・調剤が可能となる。
・コンサータ錠登録薬局申請書の提出→e-ラーニング受講→コンサータ錠の適正流通管理に関する同意書兼誓約事項確認書の提出→仮登録 (本登録はおよそ3か月後になる。)
・コンサータは、ドパミンとノルアドレナリンのトランスポーターに結合して再取り込みを抑制し、シナプス間隙のドパミンとノルアドレナリンを増加させて神経系の機能を亢進するとされるが、ADHDに対する詳細な作用機序は十分に解明されていない。
浸透圧を利用した放出制御システム(OROS=オロス)を応用した、メチルフェニデート塩酸塩の放出制御型の徐放錠
6歳未満の幼児における有効性及び安全性は確立していない。(小1~が多い)
用法用量
18歳未満の患者
通常、18歳未満の患者にはメチルフェニデート塩酸塩として18mgを初回用量、18〜45mgを維持用量として、1日1回朝経口投与する。増量が必要な場合は、1週間以上の間隔をあけて1日用量として9mg又は18mgの増量を行う。なお、症状により適宜増減する。ただし、1日用量は54mgを超えないこと。(平均用量=32mg;1日2回・朝昼のこともある)
18歳以上の患者
通常、18歳以上の患者にはメチルフェニデート塩酸塩として18mgを初回用量として、1日1回朝経口投与する。増量が必要な場合は、1週間以上の間隔をあけて1日用量として9mg又は18mgの増量を行う。なお、症状により適宜増減する。ただし、1日用量は72mgを超えないこと。(平均用量=50mg)
副作用 食欲減退(31.2%)・・・発達曲線はもともと低め。夕食、土日は(休薬して)しっかり食べる。休薬日は主治医の判断で。
コンサータとリタリンとの比較・・・リタリンは急激に血中濃度があがるので多幸感[+]。コンサータはOROSなので乱用のリスク低い。依存の報告は一例もない。