井笠地区薬剤師会学術講演会 

2017.03.10

演題

● 『経口抗凝固薬と、血栓塞栓症における「一次予防」と「二次予防」』

日時

2017年3月9日 18:20~20:00

会場

株式会社エバルス笠岡支店 2階 会議室

講師

独立行政法人国立病院機構岡山医療センター 循環器内科医長  宗長 充 先生

経口抗凝固薬と、血栓塞栓症における「一次予防」と「二次予防」

・心房細動に付随した疾患・・・一次予防

・静脈血栓塞栓症・・・二次予防

 静脈血栓塞栓症(VTE:Venous thromboembolism)とは

  静脈血栓塞栓症とは、肺血栓塞栓症と深部静脈血栓症の総称で、どちらか一方でも両者が混在していてもVTEと呼ぶ。 

 治療においても、予防においても主軸は抗凝固療法

  心房細動患者に対するワルファリン療法(至適PT-INRは1.6~2.6)は、非常に効果的だが

 ワルファリン療法のコントロールの現状→用量調節・薬効の個人差・食物相互作用等々コントロール難しい

 ワルファリンのディメリットを克服するためにDOACが出てきた。

 ・VTEの再発率  ・抗凝固療法を継続する期間

 DOACの減量規定の有無・有用性・注意点等々について解説された。

   ・頭蓋内出血・脳出血予防→血圧のコントロールが大切

   ・消化管出血予防→PPI処方あり

 抗血栓症薬のフォンダパリヌクスナトリウム(商品名:アリクストラ皮下注)の特徴、使い方について説明があった。