福山大学漢方研究会2016 ー明日の治療に役立つ分かり易い漢方ー

2016.08.11

内容

● 8月のテーマ「便秘症状に対する漢方薬の使い分けについて」

日時

2016年8月5日

会場

福山大学 宮地茂記念館 9F

担当

福山大学薬学部非常勤講師                小林 宏先生

便秘症状に対する漢方薬の使い分けについて

大黄剤

実証(=熱証)は、エネルギー過剰=多食可能・血色が良い                           水分を摂る機能が良いので熱がこもり、便が固くなるのが早い。                       (固い便・・・燥屎 ソウシ)蠕動運動は良い。

人参剤

虚証は、消化管のエネルギー不足。(=脾胃気虚証)                              軟便だけど(水様便も)毎日出ない。蠕動運動×。少食。血色悪い。

大黄剤・人参剤の使い分けについて、分かり易く解説いただいた。                 

ポイント                                                 

・はじめて出る方は「食欲を確認する」                                  

・実証の方は大黄剤。「便が出たら服用を中止、調節してください。」   

・虚証の方は人参剤。補剤は、効果が出ても中止しないで飲み続けてもらう。