内容
● 「リフレックス」について
日時
2020年1月17日
Meiji Seika ファルマ株式会社
リフレックス(ミルタザピン)について
●高齢者(65歳以上)のうつ病患者を対象としたリフレックスとパロキセチンとの比較(海外データ)
安全性と有効性に関しての試験8週間
リフレックス 開始15mg → 2W後30mgへ増量 4W後、6W後効果低い方は45mgへ増量
パロキセチン 開始20mg → 2W後30mgへ増量 4W後、6W後効果低い方は40mgへ増量
1日1回よる経口投与。必要に応じて睡眠導入剤を投与。
【 結 果 】
有効性
HAM-D(ハムD)の反応率がすべての段階で、パロキセチンより有意差高かった。
HAM-Dの項目:「不安/身体化」「睡眠障害」
HAM-Dの項目:「不安/身体化」
「不安、精神症状」「不安、身体症状」「身体症状、消化器系」「身体症状一般的」「心気症」「病識」
HAM-Dの項目:「睡眠障害」
「入眠障害」「熟眠障害」「早朝睡眠障害」
安全性
リフレックス群(79.7%)パロキセチン群(82.5%)
主な副作用は
リフレックス群:傾眠(30.5%)口渇(26.6%)体重増加(10.9%)…食欲に関与するH1受容体拮抗作用で食欲↑
パロキセチン群:傾眠(29.4%)頭痛(24.6%)悪心(19%)振戦(11.1%)
重篤な有害事象
パロキセチン群の1例(重篤な悪心と嘔吐による入院)
●ミルタザピンとSSRI(パロキセチン又はセルトラリン)との比較
GUNDAM(ガンダム)試験パートⅠ[単剤による比較試験]
対象:20~75歳大うつ病患者
ミルタザピンとSSRI(パロキセチン又はセルトラリン)の無作為割付試験の4週間
HAM-Dの17総スコアの変化
【 結 果 】
有効性
ミルタザピン群ではとSSRI群と比較して、取り早くHAM-Dの17総スコアの改善が認められた。
*HAM-Dは7点以下で効果が良かったと判定
●ミルタザピン錠「明治」の薬理作用
分類:NaSSA(ナッサ)ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬
α2受容体拮抗作用 : 抗うつ効果を発揮
5-HT2A受容体拮抗作用 : 睡眠障害改善および性機能障害に関与
5-HT3受容体拮抗作用 : はきけ・悪心の抑制に関与
5HT2C受容体拮抗作用 : 不安抑制に関与
H1受容体拮抗作用 : 睡眠、食欲、体重に関与
セロトニン、ノルアドレナリン再取り込み阻害剤と、
ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤の違い
⇩
洗面台のシンクの蓋(フタ)を閉じる=他の薬
水道の蛇口を開ける=ミルタザピン。
大変分かり易く、説明いただきました。