演題
● 『脳神経外科疾患における抗てんかん剤のマネ-ジメント』
日時
2019年 9月 12日 18:20~20:00
会場
笠岡第一病院 瀬戸ライフサポートセンター2F カンファレンス室 2
講師
川﨑医科大学 脳神経外科 講師 原 慶次郎 先生
通常目にすることのできない、脳の手術の動画を紹介いただきながら、症状、治療法、手術のポイントを大変分かり易く解説いただいた。(添付の画像は当日提供された資料ではありません)
・脳梗塞のバイパス手術(新たな脳梗塞を最小限にする手術)の動画
・症候性てんかん(10年間に半分の方が再出血する)の開頭流入動脈クリッピング術の動画
・緊急開頭血腫除去術減圧開頭術の動画
OP直後から抗てんかん剤を使用
・急性硬膜下血腫 → バイク事故などでは血腫除去術適応ではない
非けいれん性てんかん重積発作→ジアゼパム静注で意識障害改善
エリキュース、リクシアナ服用中の患者に起こりやすい
・顔面けいれん→ボツリヌス療法でボツリヌストキシン注射を2、3か月ごとにしなくてはならないが、
長年続けていると麻痺が出る(麻痺が出ると良くならない)ので、麻痺が出る前に手術を受けるようにする。
・神経膠芽腫→平均生存期間は2箇年
手術後、放射線治療と化学療法(テモダール、カイトリルなど)を行なう。
・交流電場腫瘍治療システム→2017年12月に保険適応
・低悪性度神経膠腫→5年生存率50%
・転移性脳腫瘍―ガンマナイフ
この辺りでは大田記念病院、岡村一心堂病院
・初発けいれん→ご飯が食べられない状態・・・点滴
ご飯が食べられるようになれば内服薬へ切り替える。
反対に飲めなくなって内服薬から点滴へ切り替えることもある。
内服薬と点滴の規格があると、スムーズな切り替えが可能。
イーケプラ、ビムパットなど新規の薬剤を使用
・デパケンを服用されている方は、止める根拠がない→(せめて)飲みやすい剤形のある新規の薬剤へ変更
・現役の方の予防的投与は、「2年間は飲んでね」と説明。
てんかんではないので2年間発作が起きなければ中止する方針にされているそう。
(てんかんの薬を飲んでいると運転免許を一時的に停止されることがあるため)