内容
●「がん患者に対する副作用対策の指導ポイント」
(株)アステム がんMC福岡 三好 英之 氏
日時
2019年4月20日 PM7:00~9:00
~支持療法及びセルフケア~
1、今後の制度とがん治療での薬剤師の役割
2、がんの概要と薬物療法について(前回の振り返り)
3、支持療法・副作用について→免疫チェックポイント阻害薬について
前回の内容を掘り下げてさらに詳しくわかりやすく副作用、支持療法、セルフケアについて、ご説明いただいた。
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※ 前半の内容のみ、ポイント、まとめてみました。
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1、今後の制度とがん治療での薬剤師の役割
●がん薬物療法における薬局薬剤師の役割
▼がん薬物療法の適正化の推進
・がん種の確認 ・治療内容の確認 ・抗がん剤の副作用対策(支持療法の指導)など
●薬学的管理に関する調査結果
▼医療機関と連携した薬学的管理の重要性
・薬剤師からの副作用に対する対応やアドバイスは有用であったか?
→75%の患者が副作用に対するフォローが有用と回答
・保健薬局と病院薬剤師と医師が情報を共有し連携することは必要か?
→86%の医師が連携が必要と回答
⇒がん薬物療法を外来で適切に施行する上で薬局薬剤師による服薬指導や医療機関との蜜な連携が重要
●かかりつけ薬剤師・薬局の機能
かかりつけ薬剤師・薬局+健康サポート薬局 or +高度薬学管理機能
◎ 今後は二極化。どの方向に行くべきかを、考えていかなくてはならない時代に入っている。
●正常細胞と癌細胞
正常細胞→必要に応じて分裂・増殖し余分な細胞は死滅(アポトーシス)する。
癌細胞→アポトーシスや増殖シグナルに異常が生じて無限に増殖する。
2、がんの概要と薬物療法について(前回の振り返り)
●がんの発生と湿潤・転移
正常な状態からどのようにしてがん化していくか?
喫煙などにより遺伝子に傷がつき→異常な細胞が形成→増殖→塊になり(腫瘍形成)
→周囲へ広がり(浸潤)→血管やリンパに入り込み全身へ(転移)
●がんの治療
■局所療法 ・手術療法 ・放射線療法
■全身療法 ・薬物療法→複数の治療を組み合わせて行う場合も多い。
●がんの薬物療法の実際(目的2つ)
🔹進行・再発がんに対する化学療法
🔹補助化学療法
1、術後補助化学療法(adjuvant)→がんの再発を予防を目的
◎きっちりと、服用してもらわないと再発し易い。患者のモチベーションを上げて継続していただく事が大切。
2、術前補助化学療法(neoadjuvant)→腫瘍の縮小を図る手術、縮小手術を可能に。
→微小転移の根絶を目的
◎薬の効き目を試すことができる。乳がんを5cm→2cm縮小することによって乳房を温存することができる。