内容
● 排尿障害・蓄尿障害の現状
日時
2016年 1月14日
担当
医療法人社団清和会笠岡第一病院 副医院長 古川洋二先生
排尿障害・蓄尿障害の現状
排尿障害の基本的評価・定量的評価のすすめ方、基本的評価の重要項目について一つ一つ詳しく説明してくださいました。前立腺にはα1Aとα1Dの両方が存在します。
α1Aのほうが多く存在する人はα1Aへの選択性の高いユリーフがよく効き、理論的にいうと最も尿道を広げる作用が大きいそうです。
過活動膀胱(OAB)診療ガイドラインと診療アルゴリズムについて。抗コリン薬とβ3受容体作動薬の作用機序について。抗コリン薬はどの薬でも効くが副作用が大きく異なること。β3受容体作動薬(ベタニス)は副作用は少ないが効果は弱めとの説明がありました。
排尿障害とOABあるいは両者の併存の鑑別は極めて重要。前立腺肥大は高齢者の排尿障害を起こす代表的な疾患だが、治療法は、経過観察、薬剤療法、OPなど多岐にわたり、重症度に応じて治療オプションを提示する、と説明してくださいました。大変わかりやすいご講演でした。